授業をするにあたって,発問をすることは,とても重要です。
発問をしない授業は,ただの講義です。
発問をすることで,児童・生徒が自分で考えたり,思考を整理できたりするわけです。
でも発問しても,勉強ができる子や発表したい子だけが手を挙げて,他の子はぼんやり…なんてことありますよね。
いろいろと工夫してみましたが,なかなかそれが解消できない。
私は,ずっと悩み続けていましたが,今年それが少し解消されたので,伝えたいと思います。
発表する前に,ペアで話し合わせる
結論を言うと,「発表する前に,ペアで話し合わせる」ということです。
(例)先生「雲は何でできていると思いますか? ペアで話し合ってみましょう。」
しばらく話し合わせて「話合いやめ。では,〇〇さん,出た意見を言ってください。」
のような感じです。
この方法のメリットは,
・話したい子が話せて満足する。
・自分の考えをもっているけど不安な子が,ペアの子に話すことで自信にかわる。
・何も分からない子でも,ペアの子の話を聞くことで,指名されても話せる。
・全員が授業に参加できる。
という点です。
デメリットは,子ども同士の人間関係ができていないと話合いができない,という点ですかね。
でも,私はこの方法でだいぶ救われました。
今までの私
今までは,発問に対して挙手制か指名制かの二択でした。
でも,いつも「これでいいのか」と疑問でした。
挙手制は,自主性が発揮されていいと思いますが,いつも同じ子が発表することになります。
指名制は,自信がない子にとっては,自分の意見をもっていても「わかりません」と答える。
私は次第に,「発問に意味はあるのか」と思い始め,講義形式を繰り返していた時期がありました。
特に中学生は手を挙げる子なんて数人です。
授業をしても,一人相撲をしている気分になっていました。
しかし,上記の方法を知ってから,「もっと子どもたちの時間をとってあげてもいいのか」と考えが変わりました。
とても気持ちを楽に授業に取り組めるようになりました。
もちろん学習内容によると思いますが,ぜひ試してみてください。
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