国語の授業で欠かせない音読。
音読にはその文章を深く理解するためにとても必要なことだと,私は考えています。
黙読しただけでは,ある文や単語を読み飛ばしてしまうことが多々あります。
音読すると(さぼらない限り)読み飛ばしてしまうことはないです。
低学年であればあるほど,授業内で何度も音読をさせていきたいですね!!
全員読み
全員で一斉に読みます。
これが一番使われている音読だと思います。
私は一度全員を立たせてから,音読が終わったら座らせるということをしていました。
〇メリット
・全員で音読するので,気の小さい子でも取り組みやすい。
〇デメリット
・誰かが声を出さなくても分からない。
※全員読みは,「みんなで声を合わせるパターン」と「1人1人それぞれのスピードで読むパターン」があると思います。(私は後者のパターンを採用しています。)
「みんなで声を合わせるパターン」もしくは「1人1人それぞれのスピードで読むパターンなんだけど,次第にみんなの声がそろってしまう(ありがち)」のは,文章を読み込むという点ではあまり効果がないと言っていた人もいました。
結局「読む」ことだけに集中して,「内容の理解」をすることができなくなってしまうんだそう。
追いかけ読み
先生の後に続けて読む方法。
(例) 先生「今はむかし」 子「今はむかし」
先生「竹取の翁というものありけり」 子「竹取の翁というものありけり」
実は私はやったことがないんですが,低学年の担任になったらやりたいと思います。
〇メリット
・先生が読み方の模範となるので,上手に音読ができるようになる。
〇デメリット
・テンポが悪くなることが多いので,次の文を読むタイミングが難しい。
順番読み
1人ずつ順番に読む方法。
よくあるのは「丸読み(句点)読み」ですね。文章で「。」(句点)が出てきたら,次の人に交代する方法です。
他にも「段落読み」や「分担読み」(クラス全員が分担して読む)などがあります。
〇メリット
・1人1人読むので,評価しやすい。
・緊張感が出る。
〇デメリット
・読む子以外の待ち時間がある。
・気の弱い子にとってはハードルが高い。
私は4人や2人のグループで句点読みをさせることで,待ち時間を短縮させることもあります。
タケノコ読み
担当する箇所になったら立ち上がって読む方法。
良くやる方法は,席の列で順番読みをする方法です。
(例)1列目が立って「今はむかし,竹取の翁というものありけり。」1列目座る。
2列目が立って「野山に混じりて竹を取りつつ,よろずのことにつかいけり。」2列目座る。
3列目が立って…
〇メリット(とデメリット)
・全員読みよりは,緊張感が高まる。(1人で読むときほどではない)
・細かい評価はできないが,姿勢など大まかな評価はできる。
列でなくても,男女で分けるとか,グループで分けるなど,いろいろなパターンを作れる。
完璧読み
上記の「丸読み(句点読み)」をクラス全体で行い,つっかえたり間違えたりした場合は,その次の人が文章の最初からスタートする方法。
〇メリット
・かなり緊張感が高まる。
・レベルが高いので,読み終わったら達成感がある。
〇デメリット
・何度もやり直していると,子どもたちがイライラしてくる。
・音読が苦手な子がいると,一向に終わらない。
完璧読みをする場合は,音読のレベルが上がってきたときにするか,文章を区切って行うなどした方がいいですね。
他の音読
・ものまね読み…何かのキャラクター(ドラえもんなど)になりきって音読する。
・動作読み…登場人物になりきって,動作を入れながら音読する。
・歩行読み…歩きながら音読する。
・全力読み…大声で音読する。
調べたらさらにいろいろなパターンがあるようです。(考える人すごい!)
何が良いというよりかは,目的と子どもの実態に応じて行うのが良いと思います。
私もいろいろチャレンジしてみます!
【参考】
・『教師の授業技術大全』著:三好真史
・文部科学省HP
・YouTube『子供を飽きさせない音読方法8選【小学校授業づくり】』トチギッコ探偵社
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